鳩山首相「権力でメディア歪めるつもりない」(産経新聞)

 【鳩山ぶら下がり】(19日夜)

 鳩山由紀夫首相は19日夜、民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体をめぐる事件で、東京地検が捜査情報をメディアに漏洩(ろうえい)しているとして発足した民主党の対策チームについて、「私は報道は当然、公平公正であるべきで、真実を包み隠さずに報道されるべきだと思っている。権力でメディアがゆがんでしまうことは望ましくないし、そういうことを企図しているとは思っていない」と述べた。首相官邸で記者団に答えた。

 ぶら下がり取材の詳報は以下の通り。

 【日航の会社更生法申請】

 −−今日、日本航空が会社更生法を申請し、企業再生支援機構が支援を正式決定した。政府は再建に向け、全面支援していく考えだが、新しい日航にどんな姿を期待するか

 「うん。これで一応、支援機構が支援をすると決めたわけですから、ただそれを喜んでいるという話ではなくてね、JALはJALとして新しい姿をね、全力を挙げて示すということが大事であります。一番大事なことは、この日航で働いておられるすべての皆さんが、新しい気持ちになって再生に向けて全力を尽くす。それが前提のもとで、政府としても当然、国民の皆さま方の、この飛行機に乗りたいときの運行の問題などがあるわけですから、支援をしていくということでありましてね。大前提として、くどいようですが、JALの皆さんの頑張りにかかっているということであります」

 【国会論戦】

 −−今日から国会論戦が始まり

 「はい」 

 −−初日の感想をお願いします

 「感想」

 −−また、首相と小沢幹事長の政治とカネについて、野党は集中審議を求めているが、第2次補正予算案の今月中の成立という政府与党の国会日程について、このまま予定通りいけると考えるか

 「はい。これは150日分の1日が過ぎたということで、1日1日全力を尽くしていくと。何のために全力を尽くしていくかといえば、国民の皆さん方の今、経済が大変、まだまだ厳しさが強い。厳しい状況で頑張っておられる国民の皆さんのために、まさに命を大切にする政府として最善を尽くしていく。1日1日を勝負かけていきたい。そう思っています」

 「したがって、私どもはこの努力の積み重ねで、何としても、まずは、第2次の補正予算を仕上げたい。その後、来年度の予算案に関してもできるだけ早く、成立を期していきたい。それにすべて尽きます」

 「私やあるいは小沢幹事長の政治資金の問題があります。そのことに関して、私どもとしてできる限りのことを国民の前でしっかりと答弁をしていきたい。そのように思っています」

 【小沢氏の事情聴取】

 −−小沢幹事長が東京地検の任意聴取に対して応じることに前向きな意向を示しているということだが、首相としても任意聴取に応じるのが望ましいと考えるか

 「それは私は本会議でも申し上げましたけれども、小沢幹事長としてもね、ご自身の立場のなかで当然判断される話だと思いますが、身は潔白であると。ご自身、そう信じておられるわけですから、それならば、そのことをしっかりと説明されることが私は望ましいと思っています。そのことが、できる限り早く実現するように。そんな思いがあります」

 「(付け足すように)すべて、当然、しかし、小沢幹事長が判断をされるということであります」

 【首相補佐官人事】

 −−枝野幸男衆院議員の首相補佐官人事がまだ決まらないが、改めて何か特段の事情があるのか

 「うん。特段の事情はありません。ただ、この枝野君に関しては、将来、副大臣、政務官などの法案が、まだ上がっているわけじゃあありません。これから議論する話でありますが、それがいわゆる、私どもの増員が、望み通り決まったときには、そこでも頑張ってもらいたいと思っておるものですから、そのこととの絡みのなかで、じゃっかん時間がかかっているということでありまして、彼の有能さは誰もが認めていることだと思います」

 【捜査報道がらみ】

 −−東京地検が捜査情報をマスコミにリークするとして、民主党が捜査情報漏洩対策チームを設置することを決めた。報道のあり方や情報源を調査するということで、党に都合の悪い報道を規制するのではないかという批判もあるが、どう考えるか

 「うん。私は報道というのは当然、公平公正であるべきで、真実を包み隠さずに報道されるべきだと思っておりますから、権力で、メディアがゆがんでしまうというようなことは望ましくありませんし、そういうことを企図しているということだとは私は思っておりません。いずれにしても、これは私がこれ以上コメントする話じゃないと思ってます」

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